現代人の生活に欠かせないスマートフォンやテレビ、そして娯楽として
人気のパチンコ・スロット。
これらの媒体は私たちの生活を豊かにしてくれる一方で、「目の酷使」という
問題を引き起こしています。
特に懸念されるのが「緑内障」との関係性です。
本記事では、緑内障とはどのような病気なのか、
そしてスマホやパチンコなどの目を酷使する行動が緑内障のリスクに
どう関係するのかをわかりやすく解説します。
緑内障とは?──見えない恐怖の眼病
緑内障は、視神経が徐々に障害され、視野が狭くなっていく病気です。
初期段階では自覚症状がほとんどないため、「気づいたときには手遅れ」
というケースも珍しくありません。
主な原因は「眼圧の上昇」とされていますが、日本人に多い
「正常眼圧緑内障」のように、眼圧が正常範囲でも視神経が傷つくタイプもあります。
つまり、眼圧が高くなくても緑内障は進行するのです。
スマホ・パチンコ・TVなどの目への影響
現代人は多くの時間を「画面を見ること」に費やしています。スマホやパソコン、
テレビに加え、娯楽としてのパチンコ・スロットなども長時間の視覚集中を伴います。
こうした行動は、以下のような目の負担を引き起こします。
1. 長時間の近距離視聴による眼精疲労
スマホやパチンコなどは、目から数十センチの距離で長時間見るため、
ピントを合わせる筋肉(毛様体筋)が緊張し続けます。これが「眼精疲労」の原因です。
2. まばたきの減少によるドライアイ
画面に集中すると、自然とまばたきの回数が減ります。
涙の量が減ることで目の表面が乾燥し、ドライアイや角膜障害を引き起こす可能性も。
3. ブルーライトによる網膜・視神経への負担
スマホやテレビ画面が発するブルーライトは、網膜や視神経に微細な
ダメージを与えると言われています。
直接緑内障を引き起こすとは限りませんが、視神経に対しての長期的な
負担は無視できません。
緑内障と目の酷使に直接的な因果関係はあるのか?
現在の医学的見解では、「スマホやパチンコのやりすぎが直接的に緑内障を引き起こす」
という明確な因果関係は立証されていません。
しかし、目を酷使することで生じる眼圧の一時的な上昇や、
視神経への慢性的な負担、血流の低下などは緑内障の進行を早める可能性が
あると考えられています。
特に以下のような習慣がある方は注意が必要です。
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スマホを1日5時間以上見る
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パチンコ・スロットで週4日以上、長時間遊戯する
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就寝前に暗い部屋でスマホを見る
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画面を見る時間の合間に休憩を取らない
緑内障のリスクを減らすためにできること
緑内障は進行を止めることはできても、失った視野を取り戻すことはできません。
以下のような習慣が、リスクを軽減する第一歩になります。
1. 画面使用は「1時間に1回、10分休憩」を意識する
長時間の使用を避け、こまめに目を休ませることで眼精疲労の蓄積を防げます。
2. 照明を工夫する
暗い部屋でのスマホ使用や、光量の強いパチンコ店などは目に負担がかかります。
部屋の明るさと画面の明るさをバランスよく調整しましょう。
(これは、自宅での事です。)
3. 定期的な眼科検診を受ける
緑内障は自覚症状が出にくい病気です。
40歳を過ぎたら年に1回の眼底検査をおすすめします。
4. ストレスと血圧管理も大切に
血流の悪化は視神経への酸素供給を妨げます。
規則正しい生活と適度な運動も緑内障予防につながります。
緑内障を疑うべきサインとは?
目を酷使している方で、以下のような兆候がある場合は、早めに眼科を受診しましょう。
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視界の端が見えにくく感じる
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ピントが合いづらく、目がかすむ
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目の奥に違和感がある
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夜間の視力が極端に落ちる
これらは緑内障の「初期症状」の可能性もあります。
まとめ|“目の酷使”は静かに緑内障リスクを高める
スマホやパチンコ、テレビといった現代の生活に欠かせない機器が、
知らず知らずのうちに目に負担をかけているという事実は見逃せません。
直接的に緑内障を引き起こすわけではないにせよ、
その進行を早める一因となることは否定できません。
特に日常的にこれらのデバイスを長時間使っている方は、「今は大丈夫」ではなく、
「今から気をつける」が重要です。目は一生ものです。
未来の視界を守るためにも、目を休ませる習慣と、定期的な眼科チェックを
欠かさずに行いましょう。

